抗がん剤を終えて結果は最悪 今あるがんが縮小、又はそのまま維持されることを想像して半年間、抗がん剤治療を行ってみたが、結果は最悪だった。 PETで真っ赤に写し出された上半身の画像に愕然とした。局所再発した胸のがんは拡大し、縦隔リンパ節、鎖骨リン…
抗がん剤治療中に気をつけていたことを振り返ってみると、この時期は2つのことを意識して過ごしていた。 ①大量の薬を代謝、解毒するため肝臓に注意 ②免疫力が低下するためあらゆる細菌に注意 ①の肝臓への負荷をできるだけ軽くするためにしていたことを上げ…
AC療法での主な副作用は、ここまで書いた通りだったが、4クール行うと、それなりに自分のパターンがわかるようになった。 副作用には一定の周期があり、バイオリズムのように、調子の良い時期、注意したほうが良い時期というのがある。私の場合はこのような…
ナーバスになった脱毛 抗がん剤治療で1番辛い副作用は脱毛だと思う。 出家以外に女性が坊主頭になることはなかなかないから、メンタル的にかなりの勇気が必要だ。今はおしゃれなウィッグもたくさんあるので、ファッションのように楽しめれば良いが、日増しに…
静脈炎と血管痛 初めてAC療法を行なって、真っ先に出た症状が静脈炎だった。 抗がん剤は末梢静脈と呼ばれる腕の静脈に、細いチューブ(カテーテル)を刺して、薬を点滴する。 手術をした方の腕の血管はもう使えないので、点滴できる腕は片方だけしかない。しか…
骨髄抑制による副作用 AC療法を始めるにあたり、病院から主な薬剤とその副作用について書かれた資料を頂いた。 副作用については個人差があると言いながらも、多種多様な症状がずらっと書かれていて、こんなに副作用があるのかと驚いた。 中でも抗がん剤の影…
腸は免疫を司る 抗がん剤治療は口、胃、腸といった消化器系の粘膜が最も刺激を受けやすいと言われている。口と胃に次いで、今日は腸について書きたい。 口から入った食べ物は胃で分解され、腸で消化、吸収、排泄される。 腸内には1000種、100兆個以上の細菌…
口腔内の変化 消化器系の粘膜は細胞分裂が盛んなため、抗がん剤によってダメージを受けやすい。そのため口内炎になりやすいと言われている。 抗がん剤ACを投与してから、口腔内にどんな変化があったか、私の例で振り返ってみる。 投与1~3日は何も変化はなく…
絶対に吐かせない布陣 抗がん剤AC療法の副作用として真っ先に挙げられるのが「吐き気」「嘔吐」だ。 抗がん剤治療全般としても、消化器系の粘膜は細胞分裂が盛んなため、最も刺激を受けやすいと言われている。口は口内炎や味覚障害、胃は消化不良や吐き気な…
抗がん剤治療の流れ 病院によって異なると思うが、AC療法の抗がん剤はこのような流れで行うということを、参考までにまとめてみる。薬剤は製品名(一般名)で記載する。 1.血液検査・診察(体調確認)・体温・血圧・体重測定 約60分 ↓↓↓ 2.化学療法室で点滴スタ…
抗がん剤の特性 抗がん剤には、経口薬と、静脈への点滴、または注射による方法があり、投与量は基本、身長と体重で決められる。だから毎回体重測定は必須となる。 がん細胞は細胞分裂が活発なので、基本的に抗がん剤は、増殖の盛んな細胞を攻撃する薬剤だ。 …
乳がん患者は増え続けているので、抗がん剤も、どんどん研究されて新しい薬剤が次々と承認されている。 私は基本的に抗がん剤は使いたくないと思っていたが、乳がんで多くの成果が上がっている抗がん剤だけは、試してみる価値はあるかもしれないと思った。こ…
再々発の治療方針 再々発の疑いで、手術後9ヶ月ぶりに病院に行った。 PET検査とCTで全身状態を調べ、局所の再々発が確定。縦隔リンパ節への転移も見つかった。 主治医からは「リンパ節への転移が認められる場合、手術で取り除くことは難しい」と伝えられた。…
初発の治療方法 乳がんも初発と再発、再々発ではまるで違う。再々発まで来ると、どんどん治療方法の選択肢が狭まってくる。特に私が無知だったと後悔したのは、放射線治療の後遺症についてだった。 初発の時に行った治療は以下の通り。 ・部分摘出の温存手術…
ストレス(心)によって病気になる 誰もが病気になると原因は何かと考える。 がんの場合はなおさらだ。 気功のU先生によると、これまで診た人たちの9割は、ストレス(心)によって病気になってると言う。 その原因となったストレスとは、仕事だったり、人間関係…
気功で痛みが消える? 気功については、太極拳を少し習った程度でしか知らなかった私だが、先日「気功で身体の不調を整える」ということを初めて体験した。 気功のU先生のお話によると、「身体の不調や痛みは心がつくるもの」だと言う。だから、「考え方(心…
気功とは 気功は、体内に「気」を循環させ、「気」の質やコントロールする能力を高める「内気功」と、身体に必要な良い気を入れ、悪い気を排出させ、「気」の交換によって患部等を癒やす「外気功」とに大別される。 「気功法」と呼ばれるものの種類は多く、…
最初の乳がんはセルフチェックで見つけた 乳がんになる女性は年々増加している。 2020年に乳がんと診断される女性は9万人以上と言われており、女性が罹患するがんの中では最も多い。 乳がんが増えていると聞くと、「自分も乳がんになる可能性がある」と考え…
再発のショック 初発の乳がんから17年後に再発するとは、全く想像していなかった。 初発では手術して放射線治療を行い、皮下注射と投薬で7年間も生理を止めて、再発の恐怖に怯えながら日々を過ごしていた。その後も安心を得るために、年に1回、自分の誕生日…
はじめに がんになってわかったこと、それは全ての事象には必ず理由があるということ。 私の心と身体は、私のものだとずっと思っていたし、そもそも病気が発症していなければ健康だと思っていた。 どんどん働いてどんどん稼げばリッチになって幸せになれると…