再々発の治療方針
再々発の治療方針
再々発で治療提案されたのは、まず抗がん剤治療で全体の進行を抑える。その後、手術で腫瘍を取り除く。但し、全摘出した後の乳房は皮膚が足りないので、太ももなどから皮膚移植が必要。その上で、放射線治療で胸郭リンパ節を照射するとのこと。放射線は1度照射した部位には再照射できないため、放射線技師と綿密な相談が必要とのことだった。
今度は、手術だけではもう、完治は望めない。わかっていたことだったけれど、ひどく落ち込んだ。
抗がん剤治療を拒む理由
抗がん剤治療については、多くの批判的な書籍が出版されている。
衝撃的だったのは、がんの専門医に匿名で調査すると、「自分ががんになったら抗がん剤は使わない」と答えた医師が98%だったと言う話を知った時だ。抗がん剤の怖さや、がん治療の基本的考え方は、内科医の内海聡氏の著書「医者に頼らなくてもがんは消える」がとても参考になった。
手術痕は表からは(脱がなければ)見えないが、毛髪は見える。単純に気持ちが滅入るし、おしゃれして、出歩いたりする気持ちにもなれなくなるのではないか?と感じていた。
体験することにも意味がある
改めて抗がん剤治療について考えた。
そもそも在宅での仕事をしていることに加え、今は幸か不幸かコロナ禍で、出歩くことはほとんど皆無だった。毛髪が抜けても耐えられるかもしれない。他に治療法がないのなら、先生の提案通り、抗がん剤を受けるしかないのかもしれない、と考えるようになった。