乳がん19年目でわかったこと

乳がん19年目。初発は完治、その後再発、再再発し、現在トリプルネガティブステージ4。がんになってわかったことをブログにまとめたら、誰かの役に立てるかもしれないという想いで書いています。

乳がんと抗がん剤の種類

乳がん患者は増え続けているので、抗がん剤も、どんどん研究されて新しい薬剤が次々と承認されている。


私は基本的に抗がん剤は使いたくないと思っていたが、乳がんで多くの成果が上がっている抗がん剤だけは、試してみる価値はあるかもしれないと思った。
この抗がん剤治療に関して、半年間投与してわかったことを少しずつまとめていきたいと思う。


抗がん剤の種類


抗がん剤は、本人が止めると言うまで続けられるほど、種類が多いらしい。

 

調べてみると乳がんの標準治療では、アドリアマイシン系の抗がん剤と、タキサン系の抗がん剤がベースとなって、いくつか標準的な治療法が確立されているそうだ。

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アドリアマイシン系・・・アドリアマイシン(略号A)を含むACやCAF、エピルビシン(略号E)を含むECやFECなどがある。古くから使われている抗がん性抗生物質の1つで、DNA合成阻害効果がある。

 

タキサン系・・・パクリタキセル(略号P)、またはドセタキセル(略号D)がある。細胞を形づくる時に重要な微小管に結合して、抗腫瘍効果を発揮する。

 

アルキル化剤・・・シクロフォスファミド(略号C) は、DNAを構成する核酸の塩基にアルキル基を結合することで、細胞死に誘導する。


その他・・・5-フルオロウラシル(略号F)、メトトレキサー卜(略号M)などもある。

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投与する抗がん剤


主治医はまず、アドリアマイシン系のアドリアマイシン(A)とシクロフォスファミド(C) を組合せた【AC療法】を4クール(3週間毎に点滴投与を4回)行うと言った。その次に、アルブミンにタキサン系のパクリタキセル(P)を結合した【パクリタキセル(アブラキサン)療法】を4クール行うと言う。

 

この【AC療法】と【パクリタキセル(アブラキサン)療法】の抗がん剤を投与することで、腫瘍が縮小する患者は3割いるとのこと。


3割の実績ということは、7割には効果がないということか。


この2種の抗がん剤で効果が見られなかった場合には、また次の抗がん剤を考えるとのことで、基本的には実績の良いものから順に投与していくと言う。
 

ちなみに薬剤には一般名と製剤名があるので、非常に紛らわしい。点滴投与時に薬剤の表示を見ても製品名しか書かれていないのだ。だから必要に応じて確認する必要がある。